高卒認定は就職にどれくらい使えるか

高卒認定を使い就職

大学等への進学だけでなく、高卒認定試験は就職等に利用されることも目的としています。地方自治体や企業において、高卒認定の認知度はどれくらいあるのでしょうか?

また、採用試験での取り扱いはどのようになっているのでしょうか。高卒認定は就職する際にどれくらい役立つのでしょうか?平成23年に文部科学省が行った、「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査」の結果をみてみましょう。

自治体の75%以上が知っている

まず、高卒認定試験(大検)を「知っている」と回答した

  • 企業は60.3%
  • 自治体は76.6%

でした。

いずれも、前回調査よりも若干増加しています。文部科学省や教育委員会、各自治体が、のPRを行っていることで、徐々に認知度が高まってきたと考えられます。

次に、採用試験や人事考課における合格者の取り扱いですが、「高卒と同等」として取り扱っている

  • 企業は25.9%
  • 自治体で44.9%

となっています。これも、前回調査より増加しています。

高卒と同じと考える企業

この結果を見ると、2005年にが実施されてから、かなり認知度が高まってきたことが分かります。

特に、自治体においては認知度も高く、また高卒認定を使い就職する際の取り扱いも高卒と同じとするところが多くなっています。

一方で、高卒認定について知らない企業も約4割あるのも事実です。面接の際に尋ねられることもあるかもしれません。

そのような場合は、高卒認定がどのような試験なのかを端的に説明できるようにしておきましょう。また、なぜを取得したのかを積極的な内容で答えられるように準備しておく必要があります。

合格者の給料体系の位置づけ

平成13年には高卒者と同じ位置づけとしている企業が18.8%に対して、平成22年には高卒者と同じ位置づけとしている企業が34.2%と約17%上昇しています。

それに関連するのが応募の資格段階で高卒認定合格者と高校卒業者の間に差をつけるべきではないというアンケート調査の結果ではそう思う・どちらかといえばそう思うの合計が71.3%です。

人事考課に関しても高卒と認めないという割合が0.4%面接で中小企業は学歴というよりは人間性を重視しています。

  • 協調性はあるのか
  • 努力が出来るのか
  • 一生懸命出来るのか

このあたりを重視しているのでこういった結果になったと推測できます。

とはいえ、まだまだ十分な水準に達していません。質問に対する企業の回答は「高卒認定合格者がいない」という回答が多くあります。
文部科学省では、企業における取り扱いが向上するようにより積極的な周知を図ることとしています。認知向上の一環として高校在校中の生徒の、基礎的な学習達成度の把握を目的とした、『達成度テスト(基礎レベル)仮称』」の試験問題を高卒認定試験の問題と統一する素案が出ています。これは高卒認定の認知を大いに向上させる事になる可能性があります。

簡単に言えば現役高校生が受ける試験=高卒認定試験の問題となります。

必然的に今高校に在学している生徒へ自然に高卒認定試験の事がアピール出来る事になるのです。

高卒認定試験の受験者の中で全日制高校、通信制、定時制高校在学者割合が約2割ある事を考えればもっと活用する生徒が出てきてもおかしくありません。 『達成度テスト(基礎レベル)仮称』を受け自分のレベルが把握できていれば高卒認定試験受験の際の目安にもなる可能性があるでしょう。

まとめ

高梨沙羅ちゃんやテラスハウスに出演している人が高卒認定を受ける事で話題になっています。実際、今までに有名人も多数受けています。もちろん文部科学省の認知向上は必要ですが、大検の頃と比較しても認知度は広がっていますね。

高卒認定試験の資格を晴れて取得することが出来たら、その資格を大いに利用して就職活動を行い、お仕事に活かせたい人もいます。

それでは、高卒認定試験に合格し、高卒認定資格を取得した人の就職状況は、どのようになっているのか見てみましょう。

就職状況

平成25年1月16日の、文部科学省のデータによりますと、

  • 合格者の45パーセントが大学、短大、専門学校へ入学

これは前回調査した平成18年の50.4パーセントと比較して、やや低くなっています。

この背景には、デフレによって家計のやりくりが厳しくなっており、進学よりも早期に就職をして、ひとまず生活の基盤を磐石なものにしようとする心の現われではないでしょうか。
そして、高卒資格の取得後にすぐに進学を目指すのではなく、

  • 今回は見送って、来年の大学への受験準備を行う方が23.4パーセント
  • 就職が8.9パーセントとなっています
  • 大学進学を希望された方の42.8パーセントが、希望通りに大学へと入学
  • 短大進学を希望された方の場合は50.3パーセント
  • 専門学校は55.4パーセントの方が希望通りに進学

を果たしています。
この調査は、平成23年度合格者数の

  • 8774人を対象に行われ
  • 有効回答数は2493人
  • 回答率は28,4パーセントです。

調査は、平成24年3月23日〜4月16日に行われました。

回答をしてくれた人の割合というのは、そのほとんどが進学するつもりの人だったのではないでしょうか。全合格者の集計がもし可能であれば、就職者の割合はさらに増えているものと思われます。

まとめ

高卒の資格を持っていることで、進学することが出来るというメリットはもとより、就職の場合でもその選択肢はぐっと広がります。採用担当者が受ける印象も違ってくるものと思われます。

さらに、個人で頑張って勉強に励み、高卒認定試験に合格したことを就職活動の面接時などに話せば、個人で努力、工夫をして、プロジェクトを達成させる力のある人材であることをアピールすることが出来ると思います。