高卒認定を使って飛び級

今のところ日本の法律では、まだ飛び級は認められていません。それに伴い、高卒認定試験のほうも例え16歳で合格できたとしても、大学や短大、専門学校への受験は18歳になるまで待たなければいけません。

けれども少しずつ法改正が進んできており、1997年の段階では、まず数学と物理の分野に限って、大学への飛び級が認められました。

これは飛び級を考えていた人にとっては画期的な一歩であり、もしかしたらこの頃より国全体が数学と物理分野の人材育成に力を入れ始めたからかもしれません。2001年には、大学院のある大学に限ってではありますが、すべての分野の飛び級が認められました。

過去に飛び級が実施された大学を挙げますと、

  • 会津大学
  • エリザベト音楽大学
  • 慶應義塾大学
  • 昭和女子大学
  • 千葉大学
  • 名城大学

といった大学が行なっており、もちろん高卒認定試験合格者からも飛び級で受験を行なって合格し、これらの大学に入学をした人がいるのです。

高卒認定後に飛び級するには

高卒認定試験に合格した後、飛び級を行ないたいと考えた時必要な事は、

  • 学長の許可が必要という事
  • 文科省発行の特別合格証明書を得なければいけない

という事です。

飛び級の条件として、17歳以上である事と特別な才能を有する人となっていますが、ここでいう特別な才能とは格段に高いものであることを認識しておかなければいけません。
つまり、現段階で高校在学中であったとしても高卒認定試験に合格していれば飛び級は可能だという事です。

けれども、日本では今のところ飛び級はそんなに知れ渡ってはおらず、また、実際に飛び級を行なっている大学も決して多くはないのが実情なのです。また、先ほど解説した通り、特別な才能というのも厳しい線引きがあります。日本も諸外国のように飛び級がメジャーになると良いのですが、もう少し先の話しになりそうです。

いつか、わが国でも飛び級が普通の事となれば、優れた才能を持った人たちがもっと高卒認定試験を活用するようになるかもしれません。

2014年のソチオリンピックに女子スキージャンパーとして出場した高梨沙羅選手は当時まだ16歳、素晴らしい才能の持ち主として日本中を沸かせ、今も大注目の選手ですよね。
そんなスキージャンプの選手として類まれな才能を持つ高梨選手ですが、実は中学卒業後は彼女の地元である北海道のインターナショナルスクールに入学していました。

けれども、現在のインターナショナルスクールにおいては日本の高校卒業資格を得る事が出来ないため、高梨選手は16歳で高卒認定試験を受験し、すべての教科を一回で合格したのです。スキージャンプ選手としてハードな練習をこなしながらすごい集中力ですよね。

原則、今の日本において飛び級は認められていません。小・中学校で学力がどれほど優秀でも、年齢を超えての飛び級は行なってはならないとされています。高校もこれに準じています。

最近の事情

実は最近、こう言った現況について議論される事が増えてきているのです。原則として、高校生であっても飛び級は出来ないとされていますが、いくつかの条件を満たせば、飛び級を認め入学させる大学があるのです。その一つとされているのが、高梨選手の入学を受け入れた日体大で、この大学が飛び級を受け入れる条件は、

スポーツにおいて優れた才能を持つ人、例えば国際大会~オリンピックで成績入賞を果たす

など特に秀でた能力を認められた高校生などを対象とした試験を実施する事で、高校在学中であっても大学へ入学する事が可能であるとされています。

高梨選手の選択した飛び級は、かなりハードルが高いですが、飛び級以外にも高卒認定試験には様々な選択肢があります。高梨選手のように早い段階で高卒認定試験に合格した場合は、例えば、大学の受験資格年齢になるまで

  • 語学留学をしてみる
  • 好きな事に思いっきり打ちこんでみる
  • 家計を助けたり社会経験に活かすためにアルバイトしてみる

時間の使い方はたくさんあると思います。自分に合ったライフ設計を立ててみると良いと思います。